同じ指標なのに公式の数値はなぜ違う?
同じ国の失業率が2種類あり、英国は物価上昇率を2つ公表しています。数値を並べ、差を生む定義の違いを説明します。
2025年の失業率:各国統計と国際労働機関(ILO)推計
| 国 | 各国統計(12か月平均) | ILOモデル推計 | 差 |
|---|---|---|---|
| 米国 (2024) | 4% | 4.02% | 0ポイント |
| 英国 | 4.9% | 4.75% | +0.2ポイント |
| カナダ | 6.9% | 6.91% | 0ポイント |
| オーストラリア | 4.2% | 4.09% | +0.1ポイント |
| 韓国 | 2.8% | 2.68% | +0.1ポイント |
なぜ違うのか
- 各国統計は各国の月次労働力調査によるものです。Vernumoがその年の12か月を平均しました。
- ILOの数値は国際比較のためのモデル推計です。年齢の範囲、調査方法、定義の違いを調整しており、新しいデータが入ると改定されます。
- 各国統計には季節調整済みのものとそうでないものがあります。年平均ではあまり差はありませんが、月次ではより開くことがあります。
- どちらも誤りではありません。1か国を月ごとに追うなら各国統計、国同士を比べるならILOの数値が向いています。
英国:CPIとCPIHの物価上昇率(いずれも英国統計局)
| 基準月 | CPI | CPIH | 差 (CPIH − CPI) |
|---|---|---|---|
| 2026年9月 | 3.5% | 3.6% | +0.1ポイント |
| 2026年8月 | 3.1% | 3.3% | +0.2ポイント |
| 2026年7月 | 2.9% | 3.1% | +0.2ポイント |
| 2026年6月 | 2.6% | 2.8% | +0.2ポイント |
| 2026年5月 | 2.8% | 3% | +0.2ポイント |
| 2026年4月 | 2.8% | 3% | +0.2ポイント |
| 2026年3月 | 3.3% | 3.4% | +0.1ポイント |
| 2026年2月 | 3% | 3.2% | +0.2ポイント |
| 2026年1月 | 3% | 3.2% | +0.2ポイント |
| 2025年12月 | 3.4% | 3.6% | +0.2ポイント |
| 2025年11月 | 3.2% | 3.5% | +0.3ポイント |
| 2025年10月 | 3.6% | 3.8% | +0.2ポイント |
CPIHは持ち家に住む費用(帰属家賃に相当する住居費)と地方税を加えた物価です。住居費が他の物価より遅く、または速く上がると2つの数値が離れます。
出典
- ILO modelled estimates via World Bank World Development Indicators (CC BY 4.0)
- BLS, ONS, Statistics Canada, ABS, Statistics Korea (KOSIS), Eurostat